これからパソコンを購入しようと考えている方の中に、「Chromebook」が選択肢にある方もいると思います。
しかし実際、他のパソコンと比べてChromebookが良いのか?悪いのか?
Chromebook、買うべき?
実はChromebookは誰にでもおすすめできるPCではありません。
ではどんな人にとってChromebookはおすすめできるのか、当記事ではその使うべき用途に沿って紹介していきます。
Chromebookとは?
そもそも、「Chromebook」って何なの?ということからお話していかなければなりません。
Chromebookというのは、Google が開発した Chrome OSを搭載したコンピュータの事を言います。
一般的にOSと言えばWindows、Mac、スマホやタブレットではAndroidなどといったものがありますが、そこに一石を投じたのがこの Chrome OS になります。
・・・よく分かんないんだけど。
それをこれからざっくり説明していきます!
それぞれのOSの特徴
まず一般的によく見るそれぞれのOSの特徴を簡単に説明します。
Windows
最も普及しているOSです。
Microsoft社が開発したOSの為、Microsoft Office等のよく使われるソフトウェアに広く適合します。私がプログラミングをするのも9割がWindowsのPCで、もちろんWindows向けのソフトウェアになります。
Mac
Apple社が開発したOSです。
YouTuberが使うPCとしてよく見るMacBookのOSがそれです。Windowsの次に一般普及されたOSで、Windowsより汎用性は低いですが、シンプルな設計で使いやすく、非常にスムーズな動作でクリエイター向きのOSです。
Android
Google社が開発したモバイル向けOSです。
スマホやタブレットでAndroidという名前をよく聞くと思いますが、あくまでこのOSはPC向けではなく、スマホアプリ等のモバイル向けアプリケーションに適したOSになります。
Chrome OS
これもGoogle者が開発したOSです。
Androidと違いこちらはPC向けに開発されたOSですが、中身はモバイル向けとPC向けの丁度真ん中を狙ったような内容になります。
具体的な事を言うと、まずGoogle Playからスマホアプリをインストールする事が出来ます。(一部対象外)そして起動速度がタブレットのように早く、PCに比べると格段にストレスなく作業を始める事ができます。
かつPCのようにマウスやキーボードを使ってOffice操作やWebアプリを使用する事も出来ます。
ここまで聞くと”””最強”””感があるのですが、そう上手くはいきません。Chrome OS最大の特徴は、オンライン環境下でないとほぼ何もできないという点です。
これがWindowsやMacとの決定的な違いで、Chrome OSはファイル保存などもほとんどはクラウド上(Google Drive等)に格納する為、大前提としてChrome OSで作業する際はネットワークに接続されている事が必要です。
もちろん、多くのPCで動くソフトウェアはChrome OSでは動かない事がほとんどです。つまりChrome OSと言うのは使う人によって「使える」「使えない」が分かれるものなのです。
おすすめの用途
じゃあChromebookダメじゃん!とはなりません。
ここまでChromebookなかなかクセあるよ!とお伝えしてきましたが、いまChromebookを使用するユーザーは年々増えていますし、GIGAスクール構想の端末としてもこれからどんどん普及していきます。なんなら私も1台持っています。
つまり、”使える人には使える”のです。
じゃあ、どんな人にとっては使えるものなの?
こういった使い方であればおすすめできる!といったおすすめの用途をご紹介します。
Googleサービスをメインで使う
近年普及しているスプレッドシート等で作業をする事がメインの方であったり、GoogleフォトやGoogle Keepで画像やメモ、ネタ帳管理をされている方には、Chromebookは非常にマッチします。
当たり前です。Googe社が開発したOSなので、Googleサービスを使う分にはこれ以上なく最適解なのです。
「WindowsやMacではできる事が多過ぎる。」
そういった方が、Googleサービスで業務を統一できるのであれば、まず一番に検討するべきでしょう。
記事作成やブログ運営
まさに今、私はChromebookでこの記事を書いている訳ですが、自分自身使ってみて、ブログ運営をするには最適のPCではないかと思っています。
起動が早い上に処理も早いので、それだけでも有用性は高いのですが、何と言ってもセキュリティ機能が優秀です。
ウィルス対策ソフトウェアを入れる必要はありません。
Chromebookはアップデートが自動で行われるので、バージョンも常に最新で動作します。
更には「サンドボックス」と呼ばれる、ウェブページとアプリケーションが制限された環境で動作するため、仮に感染したウェブページを開いてもPC端末側に影響が無いような仕組みになっています。
このセキュリティ性能の高さが、GIGAスクール構想の端末として採用される大きなポイントでもあります。
ブログの運営なんかはオンライン環境下での作業が大前提ですので、Chromebookで困る事は何もありません。携帯性も高く、非常にお勧めできると言えるでしょう。
その他オンラインサービス
例えばネットショッピングや動画視聴をするには何の不自由ないものです。
Google Playからアプリのインストールもできるので、家計簿アプリやクックパッド等、普段タブレットで出来ている事のほとんどがChromebookでも出来ます。
こういった普段使いがメインで、その中でたまに上述のような作業もしたい!という方はChromebookが断然おすすめです。
こんな人にはおすすめできない
逆にこんな使い方がメインですって人は後悔するかもしれないので、よく検討した方が良いです。
Office系ソフトウェアを使用がメイン
ExcelやWord、PowerPoint等のOffice系ソフトウェアの使用がメインの方は、やめておいた方が良いでしょう。
オンラインサービスでOfficeを利用する事もできますが、マクロが使えない等の制限もあるため、Chrome OSではやや使い勝手が悪く感じてしまうと思います。
プログラミングをやりたい
プログラミングが出来ないわけではないのです。
ただ、それをChrome OS上でやるメリットと言うのはほとんど無いと思います。素直にWindowsのPCを使いましょう。
ゲームもやりたい
PCでやるようなオンラインゲームをすることはできません。
それはスペックの問題もありますが、そのほとんどがChrome OSに対応していないからです。
またGoogle Playからアプリがインストールできるとは言いましたが、あくまでAndroid向けに開発されたアプリケーションが動かせるというものですので、負荷の大きいゲームは満足に動作しない場合があります。
まとめ
Chromebookは他のPCと比べて非常に安く購入でき、セキュリティ性能も高くこれからの時代を担うOSの一つとなっている事は間違いありません。
ただし、用途によっては購入してから「やめておけばよかった」なんて思わない為にも、しっかり目的を明確にして、Chromebookが自分に合っているか?を見定めてから購入するのが良いと思います。